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平成27年度「小浜の紋付き祭り」<丹羽18代当主が初めて参列> [二本松市]

平成27年度塩松神社秋季例大祭「小浜の紋付き祭り」が今年は、10月10日(土)~12日(月祝)の3日間盛大に催された。

10日は「宵祭り」で午後2時から各町の太鼓台が町内を練り歩く。
夜は太鼓台に提灯を付け、午後8時10分には四つ角で、年番の新町、鳥居町、藤町の3台の太鼓台が「出合い」を行い、今年度の祭礼の無事を祈念してお互いに挨拶を交わす。

11日は「本祭り」
今年は日中あいにくの小雨で、御神輿と太鼓台にカバーをかけての「神輿渡御」となった。
午前8時、塩松神社境内において、300年近い神輿渡御で初めて、二本松藩主であった丹羽家の18代当主が訪れ、宮司や神社総代らと記念撮影し、ご神体を御神輿に移す儀式に参列した。

※江戸時代、『天明の大飢饉』のとき、小浜の有志が大金を丹羽の殿様に献上し、神輿渡御並びに太鼓台の運行を許可されてから毎年欠かすことなく「紋付祭り」を行っている。

本祭りは、午前中、今年は「東回り」で4町の太鼓台を先にして、御神輿が「行列囃子」でしめやかにすべての町内を練り歩く。
午後になると、御神輿を神社に返すまいと、各町の太鼓台が右に左に『ギリ』を行い、なかなか進めない状態になる。ときには露店に突っ込みそうになったりと、スリル満点でもある。

やっと、御神輿が神社に帰り、ご神体が戻されると、太鼓台は一斉に180度回転し、自分の町内目指し「通り囃子」で賑やかに帰る。その際、宮下の反町の太鼓台は、他の3町太鼓台を途中まで見送り、通称「ばか囃子」で戻ってくる。

休む間もなく、各町太鼓台は約300の提灯を飾り付け、夜は「連合提灯祭り」を行う。
太鼓台が集合する頃、四つ角では、各町の町名と紋入りの枡が先着100名に配られる。
午後8時30分、藤町の坂の上から4町の太鼓台が提灯を揺らしながら静かに並んで降りてくる。その頃、四つ角には数百人の見物客が待っている。
午後9時すぎ、四つ角に4町太鼓台が向き合って整列し、今年は新町「取締」(他町は「大世話人」という)の口上があり、その後、神社でお祓いを受けた4斗樽のお神酒で鏡開きを行い、待ちに待った、見物客への振る舞い酒で大賑わいになった。(配られた枡がここで使われる)

しばらく、御囃子の中振る舞い酒でにぎやかに過ごし、『ときを感じて』打ち上げ花火を合図に、新町の連合進退の三本締めで、各町太鼓台が一斉に回転し、自分の町内に走るように帰っていき本祭りが終了した。

12日、後祭りは、暖かく晴天に恵まれた。
後祭りは、午後2時から、他の太鼓台の祭りでは見られない、各町が趣向を凝らした「仮装行列」を行い、途中、「パフォーマンス」「劇」が披露される。
後祭りの夜は、名残惜しく、各町内をそれぞれの太鼓台が練り歩き、紋付祭りも終了となる。
拍子木の音で、御囃子はピタっと止まり(一瞬に静寂となり、このときの身体を貫くビシッとくる何とも言えない快感)、取締の挨拶、そして、今年度の退会者の挨拶があり、万歳三唱と胴上げで祭りが終了した。

(27年度のチラシ)
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(神社の境内で丹羽18代当主と記念撮影)
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(鳥居をくぐる御神輿)
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(小雨の中御神輿渡御の始まり)
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(行列の途中、天狗も休憩)
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(本幣でのお祓い)
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(本祭り午後、御神輿を神社に帰すまいと太鼓台が『ぎって』いる)
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(御神輿が神社に帰り、一斉に太鼓台が回転し自分の町内へ帰る)
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(本祭りの夜「連合提灯」)
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(後祭り、新町のパフォーマンス)
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(新町、仮装記念撮影)
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(後祭りの夜、3町出合いでの新町と鳥居町の出合い)
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(福島民報新聞の記事)
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